【一応】第4回 日本独断偏見アニメーション大賞(JDPA)2022【ミニミニ】

どもども、毎度おなじみ流浪の趣味企画。JDPAです。

ガッツリ本数減らした状態で4回目出来るのか・・・って迷ったんですが、まあ一応『ミニミニ』バージョンという事でやる事にしました。

 

物凄くミニマムサイズなのである種、以前よりも見易いかも知れません。

と、いう事で

 

JDPA2022mini

(Japan dogmatic and prejudice Animation Award2022-mini)

 

○審査対象作品

(全4本+α)

 

例年と同様に1話から最終回(話数)まですべて観た作品を作品を対象としています。所謂、「深夜アニメ」に限らず朝・昼・夕の全ての時間帯とBS・CS・ネット配信・映画を含む全ての媒体放送・配信作品を審査対象としております。

が、2021年までと異なり1クール(3ヶ月)毎の視聴本数を新作1本(と1期や2期を見てる続編シリーズ)と限定する体制に変更したため従来(3回目)のような決め方は難しいと判断しました。よって、今回より「ベスト作品賞」「ベスト続編作品賞」「ベスト声優賞(男女問わず1人)」「ベストキャラクター賞(1人)」「アニメーション映画賞」「VOD(Video on demand)作品賞」「特別賞」7部門に大幅縮小します。無論、該当作や人物が居ない場合は「無し」とします。画像等も入れずシンプルにお送りします・・・と思ったのですが文字だけは味気ないので少しだけ添付する事にしました。廃止枠の調整として「続編作品賞」と「VOD作品賞」を新設しました。残りは廃止とさせて頂きます。金銀銅を選ぶほどの本数見てないし。

◇全ノミネート作品(続編&VODも含む)☆新作 ★続編

▽冬期~秋期新作1本ずつ+続編7本+VOD2本(作品)

(冬)終末のハーレム【☆新作】

(冬)プリンセスコネクト!Re:Dive season2【続編】

(春)パリピ孔明【☆新作】

(春)かぎなど2期【続編】

(春)盾の勇者の成り上がり2nd Season【続編】

(春)本好きの下剋上 司書に成るためには手段を選んでられません 第3部【続編】

(春)八十亀ちゃんかんさつ日記4冊目(4期)【続編】

(夏)異世界おじさん【☆新作】

(夏)シャドーハウス2nd Season【続編】

(秋)アキバ冥土戦争【☆新作】

(秋)ピーター・グリルと賢者の時間 Super Extra(2期)【続編】

(VOD)機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島【劇場作品】

(VOD) 劇場版 からかい上手の高木さん【劇場作品】

 

こんな感じです。新作4本と続編7本&VOD作品2本です。これ書き始めたのが3月22日何ですが細かくチェック・修正入れる正確なので最終的には今月末ぐらいアップ出来たら良いなって感じです。まあ、趣味のブログだし。

で、例年通りのコピペですが『何のしがらみも無いので(特に巨大な)テレビ局・広告代理店・出版社・配給会社・グッズ会社・(総合)商社などに配慮・忖度する必要もなく、大手・中小声優事務所へのお伺いも要らないし・・・・あーもう、いいや。去年のやつ見て下さい(投げやり)。しかし、本数減らしたと言っても10本以上見てるんだな‐って自分でも書いていて以外に思いました。最近の傾向としては何期まで続くか分からない壮大な作品よりも5分とか10分でサクッと見れる作品に気持ちが寄っています。映画の中編作品(おおよそ1時間)も良い感じですね。長いと途中で止めちゃって1週間以上放置してやっと最後まで観るって感じなので。という事でサクッと書いていきます。個人的には令和出前戦争(ウーバーその他の利用検証結果)の記事とか書きたいんですがはてなサイトは閲覧少ないから閲覧が多そうなブログで書きたいっすわ。余談で失礼。

 

-受賞作品一覧(全7部門)-

(2022年(令和4年)3月30日発表)

 

◎ベスト作品賞 異世界おじさん

セガおじ

【総評】出だしは非常にダークというかリアルすぎると言うか、設定が重すぎてあんまり良い印象を持って居なかったのだが「リアル」も「異世界」もメインキャラが一通り揃ってからの中盤以後の展開が非常に良く、取り分け藤宮の友人がおじさんと絡む回は全話通しても秀でており「(中略)その情報ネットでみたのかな?セガはそういうのじゃ無いから。全然、健全だから~」とかおじさんの弁明台詞でもう大爆笑でした。また、エルフ(正式な名前が長すぎるので本編中もこういう呼称)が出会った時と175度ぐらい性格が違っておじさん(エルフ曰くオーク顔)にべた惚れ温泉部屋絡みの場面も色んな意味で笑えて楽しめました。私自身もセガのゲーム機を持っているのですが(サターンとDC)セガのゲームソフトウェア自体はサクラ大戦とかバーチャファイターとかの売れ線作品しか知らないセガ素人なので「うわ、知らない作品ばっかりやん」って感じで非常に勉強になりました。因みに、本体を投げ売りの時に買ったことはクラスの皆じゃなくても秘密だよ!セガガガが面白かったのも内緒だよ!・・・で、相対的に観ると異世界サイドはかなり色んな意味でエグいんだけど現実サイドは割りかしほのぼの?コメディシーンが多くて上手くバランス配分してるなと感じました。まあ、1番救われてるのはセガおじさんが自身に起きた悲劇的な事を軽く受け流している(重く感じていない?)性格設定が作品的に重くなるのを一番防止出来ていた気がします。なんか終盤はセガおじさんがカッコよく見える錯覚まで起きてしまいすっかり作品に(良い意味で)毒された感じになりました。女性はイマイチに思うかも知れないけど男性は十分に楽しめる作品だと思います。セガし・・ファンなら尚更だと思います。スマッシュヒット作品って感じです。

 

◎ベスト続編作品賞 プリンセスコネクト!Re:Dive season2

プリコネ2nd

【総評】まず、完成度が凄まじく高かった。どの回を取っても上手く画面構成しており作画レベルも高く、何よりアニメーションで1番大事な部分である「動く」事に強く注力しており何処をとっても非の打ち所が無い作品だと私的に思っています。基本、原作ファン向け何で原作ゲームをやってる方がより強く十二分に楽しめる作りに成って居ると思いますが、原作をやって居なくても終盤を除き終始雰囲気が明るいのでフラットに軽快に気軽に楽しんで観れると思います。THE娯楽作品って感じです。恐らく原作と違う点は主人公(ゲームで言うプレイヤー)以外の男性がモブキャラ扱いながら結構出てくるので『女の子キャラ以外は不要!』と感じる方には不満を持つ方も居られたと推察しています。また、サイゲームズ製作作品中でも本作は際立って”エモイ”作品なので女性が見ても全く楽しめない(主観)と思います。強固な男性向け作品と言えますが、それ故にこの手の作品が好きだったら間違いなくハマると思います。まあ、駄目な方は1期の1話を見た時点で「見るの無理」って感じになると思うのでまずは無料で見れるサイトで1期1話目だけでも試しに見てみれば良いかなと思います。やはりアニメは動かせてなんぼだ!と再認識させてくれる秀逸な1作だと思います。

 

◎ベスト声優賞

伊藤 美来

(いとうみく/26歳/東京都出身/スタイルキューブ所属)

【総評】声優さんなので綺麗な声でも萌え声でも艶っぽい声でも何でもこなしてしまうと思うのですが、氏は『可愛いだけじゃなく柔らかい温かい柔和な声質を持っている』その点だけで十分な位ですが、何か聞いている側のココロをトロトロに溶けさせてくれるような声色と感情の機微・抑揚の使い方が異常に秀でており「The best girl voicer」と言っても過言では無いぐらいに素晴らしい女の子役を演じられる方だと評しています。ずっと聞いてたい安心感を与えてくれる、そんな卓越した才能を持っている声優さんだと思います。

 

◎ベストキャラクター賞

キャル

ツンデレデレ猫耳

【総評】猫耳で猫っぽくて猫のしっぽで若くてツンデレデレで可愛いから・・・って基本は見たまんまそんな感じですけど。で、物語としての立ち位置は結構、重量感のあるポジション何ですが常に公式キャル虐(意味は検索して下さい)状態なのでそんな事を忘れてしまいます(笑)メイン2人(ペコリーヌ・コッコロ)に比べると若干、気が強めでそこら辺もリアルな猫っぽいです。ただ、作品的にはハーレム系色が強いので基本どのキャラも温和・柔和ですね。オタ向けキャラ設定と言ってしまえばまあ、それまで何ですがそう言う作品が性に合う奴も居るんです。キャルを見て気が強くて駄目とか言うならオススメできる作品が無いかなって。まあ、とにかく可愛いは紛うことなき正義なのです。何だ・・・・この文章は。

 

◎アニメーション映画賞

該当作無し

 

◎「VOD(Video on demand)作品賞」

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年配信作品)

(本作は初代ガンダム本編の回をベースにしており完全なネタバレになるので感想は一切控えます。個人的にはもう何回か見たく成るほどの高い評価をしています。)

 

◎特別賞

可愛滋樹(監督)

猪原健太(脚本家)

大和田寛(キャラクターデザイン)

Atelier Pontdarc(アニメーション制作会社)

シンエイ動画(アニメーション制作会社)

赤城博昭(監督)

安達良和(監督)

金崎貴臣(監督)

いわもとやすお(監督)

M・A・O(声優)

立花理香(声優)

古川登志夫(声優)

古谷徹(声優)

(順不同・敬称略)全-人物・団体(海外(出身)含む)

※大ベテランの方に対しては超長年に渡る個人的な敬意を表す事による選出となっています。

※受賞者の中には故人も含まれています。が、(2022年3月30日)時点で故人はいません)
漫画原作者はあらゆる業界の各漫画賞が決めれば良いと思ったので受賞者対象から外しています。(前3回と同様)

 

【最後に】

 正直言うと去年のJDPA作ってる最中に「もう、今年で終わりかな・・」って結構ガチで思っていて来年の事なんか全く考えて居なかったんですが、今月に入って色々と頭巡らせた結果「規模小さくすりゃ出来かなっぁ」って最終的に"えいや"で決断して第4回目をご披露する次第と成りました。まあ、本数的にも少なかったし項目も減らしたのでそんなに苦では無かったです。まあ、せっかく3年やったんだから・・という気持ちもあったりしたりで。1つ懸念してたのが去年までは声優・キャラクターは男・女分けて決めてたんですが、今回からはそれを取っ払ったのでまあ、俺の性格から言うとある種の「総合部門」になっちゃうと男性声優さんや男キャラクターはノミネート自体が苦しいだろうなぁ・・・ってはい、案の定そう成りました。ノミネートの段階で男性は入りませんでした!!声優さんの方は大ベテランの方の顔が多少ちらつきましたが、キャラクターは何も浮かばない完全な0でした。まあ、なるべくして成った結果と言えるのでは無いでしょうか。ただ、特別賞の方は圧倒的に男性(監督などの実制作陣)が多かったので表側で評価させて頂くのは女性、裏方で評価させて頂いたのは男性という感じでしょうか。まあ、小規模に成ったとは言え今年も出来て良かったです。

冒頭の方にも書きましたがフルタイム(アニメの場合OP/ED入れて約25分)連続作品を観るのが少々辛く感じて来ており2022年から超大幅縮小させたのも私の内面的な気持ちが強かったのかな?って思っています。時には、懐かしきセルアニメに思いを馳せたりしながら何とか1クールで1本(続編物入れると2~3本ぐらいですが)観るような状態でした。こんなんなので漫画や小説(ラノベに限らず)に触手が伸びる訳がなくアニメ視聴と多少のゲームを言葉は悪いですが「消化」するような状態でした。ただ、唯一増えたのが「映画」の視聴時間です。古い実写邦画を中心に新作も絡めつつ観ていました。洋画は吹替版で無いと観る気が起きなくどうにも本数が伸びない傾向にはありました。・・・とまあ、余談はともかく今年は何とか出来ましたが5回目は有るかはわからないのでそんな感じでご覧いただければ幸いです。何がいつ「サービス終了」するか分からないスマホゲー状態ですが(苦笑)

前の版を観た方は今年もご覧いただき有難うございました。今年始めてもみて頂いたかたは良かったら前3回のも観てね!っていう事で締めのコーナーも終わらせて頂こうと思います。昭和・平成・令和とアニメーション(視聴)との付き合いも本当に長くなったものです。流石に白黒時代は知らないけど(笑)ていうか、昭和の作品ほぼリアル観てないし。

では、仮に私が今年中に朽ち果てなかったら来年もお会いできる・・・かも知れません。日本人の約9割は還暦(60歳)を迎えており、取り分け(日本)女性は93~94%という高い数値を維持しています。そう考えると高齢期なんて10代や20代の子とかに取っては遥か遠い世界の話に思えるのかも知れません。では、第4回目はこれで終わりだドン!(で、いつも通りアップした後で細かく修正作業するんだろうな・・・)

 

※誤字・脱字等のご指摘があれば迅速に修正します。また、私自身見つけ次第、直ぐに直します。宜しくお願い致します。

(最終修正更新日:2022年(令和5年)4月5日)

※修正については細かい文章の過不足についての加筆・訂正等のみで大元の受賞作・受賞者は3月30日発表そのままで一切、変更はありません。

 

©殆ど死んでいる・KADOKAWA刊/異世界おじさん製作委員会/SEGA

©アニメ「プリンセスコネクト!Re Dive製作委員会」/サイゲームズ

©T-RYOUHIROU2020-2023

虎ノ門ニュース終了の真相に深入り!して見た

 朝8時からYou Tubeなどで配信している「真相深入り!虎ノ門ニュース」が7日の配信の告知により2022年11月18日の配信を持って終了とMCより告げられました。一体、何が起きたのでしょうか。

今回はその点に出来る限り『深入り!』したいと思います。

 

○真相深入り!虎ノ門ニュースとは?

 2015年4月から初まった保守系寄りのニュース番組です。当初は『虎ノ門ニュース8時入り!」と言う名称で江川達也氏などニュース番組とあまり関連性が無い人物が登用されて居ましたが、半年後の2015年10月に大幅刷新されて現在のレギュラー陣にほぼ近い形と成っています。また、初期はDHCシアターと言う名称でCS放送と同時配信されて居ましたが、2017年にCS放送が全て終了・撤退。インターネット配信に注力する形で現在のDHCテレビジョンと言う社名に変更されました。

インターネット系のニュース番組としては異例の約93万の登録者を誇り、最盛期は約400万再生(高スコアの曜日はほぼ金曜日でした)を誇る大型ネットニュース番組です。個人・団体にかかわらず1万人程度の登録者が居ればそこそこ大手と言われるYou Tubeに置いては飛び抜けて(前向きな意味で)異質なニュース配信サイトと言えるでしょう。

 

 配信は月曜日から金曜日の平日のみで土日の配信はありません。平日が祝日の場合は配信されます。年末・年始を除き特別な休止期間はありません。極稀に単発配信もありましたが基本的にスペシャル特番等はありませんでした。

 

 東京虎ノ門共同通信会館1階から特別な事情がない限りは観覧可能の公開ライブ配信がされており、同館2階にDHCテレビの本社が有ります。化粧品会社のDHCが株式の100%を保有するDHCの完全子会社です。

 

 初期は青山繁晴氏(現・参議院議員)と武田邦彦氏(元・中部大学特任教授)が番組紹介欄の写真2トップでしたが、青山氏は2020年4月で突然降板。武田氏は2021年12月末に同じく突然降板しました。唯一、しっかり降板の挨拶をして卒業したのは半井小絵氏(元・気象予報士)のみです。レギュラーだった上念司氏も2021年明けに突然、司会者の居島一平氏から「今後、上念氏はご出演されません」と告げて事実上、急な降板となっています。現在は小説家の百田尚樹氏と評論家の有本香氏が2トップとなっています。

 

 本番組は本年7月の選挙期間中にに銃撃され逝去された元・内閣総理大臣安倍晋三氏や作曲家の(故)すぎやまこういち氏。タレントのほんこん氏や弁護士の北村晴男氏など多彩で豪華なゲストが出演した事でも話題に成りました。

 

 また、現役の国会議員(佐藤義久(元)副大臣など)や現・吉村大阪府知事、現・河村名古屋市長などもリモート(スカイプか電話)ながら出演しておりテレビ報道番組顔負けの布陣を敷いていました。

 

 これだけの大規模な番組の突然の終了。一体、何が起きたのでしょう。DHCテレビレギュラー陣の急な降板が合っても『降板理由を一切説明しない(もう、出演しませんとしか言わない)』ので虎ノ門終了に関しても公式な終了理由の開示は期待しない方が良いでしょう。

ただ、終了のきっかけになるような事は幾つか推測されます。

DHCテレビは2017年10月の内部紛争(当時の社長がDHCの許可を得ず勝手にコンテンツを流用)で当時の社長(浜田マキ子氏)が解任(更迭)され、山田晃プロデューサー(当時)が2代目の社長として抜擢されました。山田氏は大阪の朝日放送(ABC)を経てフリーのプロデューサーとなり後にDHCテレビの取締役として着任しています。

 

 山田氏は2019年7月にDHCの吉田会長の承認を得て「渋谷の東急ハンズ地下」にサテライトスタジオを創設しております。なお、ハンズの上層階にはDHCの直販店舗が入居しています。このサテライトスタジオを福岡を拠点とするクロスFM(DHC100%出資の民法ラジオ局)と共用しつつ、10代向けのネット美容系中心の番組『渋谷オルガン坂生徒会』をスタートさせました。出演者は10代向けファッション雑誌のPopteenのモデルが多く、2.5次元男性アイドルなどもメンバーとして出演しています。日曜日はクロスFMの公開生放送と同時に「先輩の日曜授業」と言う題名で色んな専門家を招いて出演者が講義を受けるスタイルで配信を始めました。火曜・水曜が若い女の子向けの美容番組。金曜日はアイドルや声優(後にプロゲーム配信者)をメインにした内容。土曜日は素人のど自慢&お笑い芸人を呼んでいつもより長く配信するスタイルを取って居ました。MCは全て吉本興業の芸人であり、尼神インターなどのお笑いタレントが出演していました。

 このサテライトスタジオを創設する際に山田氏は虎ノ門ニュースメンバーに意見を聞くと言う生配信を虎ノ門終了後の10時から不定期で行い、その時、山田氏は虎ノ門レギュラーメンバー(とオルガン坂の出演者)と一緒に出演してこんな発言をしています。

「もし、ここが(渋谷スタジオ)コケたら私のクビが飛びます」

 と、いつもポップで軽快な口調で話す山田氏がやや真剣な顔で語っていました。渋谷オルガン坂の一等地に新規にスタジオを創設する。そして、吉本興行やPopteenなど大手との連携。驚くほど巨額な予算が投じられた事は確かでしょう。

 その後、開始当初は外から閲覧できる効果もあり観覧者もそこそこ来て盛況でしたが2020年2月のコロナ渦発生で事態が一変します。密を避けるための一般客の公開規制(後に全面停止)や番組内容の大幅な変更(リモート利用など)を余儀なくされました。開始から半年で思わぬ状況に直面し、本来の番組構成が出来なくなって行きました。素人のど自慢を動画応募にしたり、お笑いコーナーを中止したり、アイドルを呼ぶ方向性を転換し遠隔でも出来るゲーム・リモート対戦配信に切り替えたりしました。しかし、ライブやアーカイヴの再生はゲーム部門以外は芳しく無く非常事態宣言などで顧客自体が来なくなり非常に厳しい状況になります。番組内容などを大幅に刷新するなどの打開策を取りましたが上手く行かず、配信日も徐々に減り最終的に土日2日間だけとなりました。2021年もコロナ渦は続き、2022年春頃に成ってようやく収束の兆しが見えましたが2年分のロスは重たく2022年10月末の配信を持ってオルガン坂生徒会の配信は終了しました。なお、クロスFM自体は2021年3月でライブ収録を終了・撤退しています。

 虎ノ門ニュースと並ぶほどに長く続いた地上派テレビ連動の「ニュース女子」も2021年3月の放送・配信を持って終了。後に「ときめき(ハートマーク)BBA」と言う中高年女性向け番組の配信をしますが短期間で終了。DHCテレビ以前(DHCシアター時代)からの番組も全て終了しており、2022年11月1日の段階でDHCテレビが扱う番組は虎ノ門ニュースだけと成りました。

 上記の画像はDHCテレビの会社概要欄の一部引用ですが観た瞬間に気付いた方も居られるでしょうが役員欄に「社長名」がありません。DHC創業者の吉田会長の名前だけが載っています。常識的に考えれば企業の社長名が掲載されない訳はなく山田晃社長が引責辞任(又は解雇)されたと捉えて間違いないでしょう。どうやら5日時点では消えていた様なので11月4日を持って山田氏は職責を退いた様です。

つまり、約束通り社長のクビが飛んだ訳です。

 また、前述の通りDHCテレビ製作の番組は「虎ノ門以外」はすべて終了しています。既に本年中にDHCテレビの抜本的な見直しがなされる事が決まっていたのでしょう。そして、11月7日にMCの居島一平氏から18日を持っての番組終了が告げられました。2週間のアーカイヴ期間を考えると11月末で全終了と成りそうです。

確かに虎ノ門ニュース自体は非常に順調であり、視聴者数・アーカイヴ者数も多かったのですが他番組、取り分け巨額の予算を投じたと考えられる渋谷オルガン坂スタジオ・『オルガン坂生徒会』の失敗(と言っても予期せぬ長期にわたるコロナ渦があったので単純に制作サイドの失態とは言い切れませんが)が致命的になったと推測されます。もはや虎ノ門ニュースだけ残しても十分な宣伝効果が得られないという判断&渋谷スタジオの運営による収支赤字のダブルパンチで終了宣言がされたと見るのが妥当では無いでしょうか。

上記はよしにぃ氏のツイートの一部引用ですが虎ノ門ニュースレギュラー陣の1人である小説家の百田尚樹氏がM&A(企業の合併&買収)について吐露してしまった事が記されています。無論、百田氏が確実なソース(情報源)を持った上での発言かは定かではありませんがDHC本体はともかく、子会社のDHCテレビについては虎ノ門ニュース終了によりレギュラー放送・配信が0本になります。結果、企業活動が停止する事になります。おそらく、12月中又は年明けには何かしらの動きがあるかと推測されます。DHCテレビの株式売却(会社売却)、債務超過による清算(法人解散)、他企業との合併、他社からの第3者割当増資の引受等。色々と考えられますがほぼ残念な結果になる可能性が高いのではと予見されます。DHC本体もコロナ渦の影響でそれ以前から見ると粗利で100億程度減収しています。創業者の吉田会長が不採算部門の整理・清算・統合に踏み切ったとも取れるかも知れません。

繰り返しになりますがYou Tubeに置ける虎ノ門ニュース自体の視聴者数は好調であり、You Tubeと同時配信しているニコニコのアクティブ数(俗に言う”ちくわちゃん”ランキング)も朝のライブ時間帯は常に一桁台の上位にあり、ニコニコを支えるコンテンツの1つと言っても過言ではありません。それが無くなるのはYou Tubeに押されコンテンツ不足(他サイト流失)に陥っているニコニコ(ニコ生)に取っても大きな痛手になるでしょう。

せっかく、7年7ヶ月続けてきたのですからこれで完全に終わりでは無く『更に真相深入り!!虎ノ門ニュース』としてニコニコでもアベマでも良いですからコンテンツごと譲り受けて再開を待ち望みたいものです。

勿論、MCはみんなの居島一平さんしか有り得ません。

有本氏の言葉を借りるならストレートニュース(起きた出来事を淡々と伝えるだけのニュース番組)では出来ない事・やらないことを虎の門ニュースが補完してくれており、大学レベルでやっと教えるような専門知識・分野を出来るだけ砕けた分かり易い表現で伝えてくれるのが虎ノ門ニュースでした。なので、番組終了は非常に惜しく思います。

 

賛否は色々個々にあるかと思いますが私個人は番組終了を深く残念に思います。降板された元レギュラー方々も含め皆様、本当に有難うございました。

 

また、何かしらの形で再開できることを信じております。

 

若手芸人の面倒見が良い居島一平さんの収入源が元に戻りますように祈って。

 

                         2022年(令和四年)11月9日

 

※誤字・脱字等は見つけ次第修正します。

Video on Demand(VOD)の超個人的なオススメ・・と言うより見解

個人の見解と意見です。業者じゃないのでネット通販で何を買えとか、バナーをクリックしろとかは一切何もありません。なので私の判断に対し気に入らない部分があってもケチつけないで下さい。重ね重ねお願いします。最終選ぶ際は自己判断でお願いします。リンクもつけないのでご自分で検索して下さい。なお、VODサイトは凄い数あるので10本(最終11本)に絞らせて貰っております。悪しからず。動画配信メインのサイトは外してあります。

 

各VODサイトの特徴

(区表記に特に意味はありません。著者が東京好きだから書いてあるだけです。国内・海外表記も一応つけてあるだけで特段の意味はありません。)

 

サイト名・料金・本数・何に強い?・その他のサービスに絞って書いてあります。(★は無料期間ありで2週間と特記して居ない限りは30日か31日間です)

※全て税込表示です。

(1)スマートシネマ見放題Plus【国内/豊島区】★
料金:2,409円(初回から数ヶ月だけ安い)
本数:20万本以上
強み:(国内最大級の本数)
他:公衆Wi-Fiがセットでついて来る。

(2)dTV【国内/千代田区】★
料金:550円
本数:12万本以上
強み:国内作品(ジャンル限らず)
他:なし

(3)ディズニープラス【海外/港区虎ノ門(日本法人)】
料金:990円(年一括9900円)
本数:1万6000本以上
強み:海外映画(当然ディズニー作品が多い)
他:なし

(4)U-NEXT【国内/品川区】★
料金:2,189円
本数:22万本以上
強み:(見放題本数1位)
他:毎月1,200円分のポイント付与(同サイトの有料作品が何本か観れる)

(5)Netflix【海外/港区南青山(日本法人)】
料金:990円(高画質は1490・最高画質は1980】
本数:1万本以上
強み:海外ドラマ(とネットフリックス自主制作アニメやドラマ)
他:なし

(6)hulu(フールー)【海外/港区東新橋(日本法人)】★2週間
料金:1,026円
本数:5万本以上
強み:海外ドラマ(と国内バラエティ番組のアーカイヴ)
他:なし

(7)Amazonプライムビデオ【海外/目黒区(日本法人)】★
料金:500円(年一括4900円)
本数:6万4000本以上
強み:Amazon独占のオリジナルコンテンツ
他:Amazonの配送優遇サービス

(8)FODプレミアム【国内/港区】★
料金:976円
本数:2万本以上
強み:フジテレビで放送されたドラマ(とFODオリジナル作品)
他:なし

(9)DMM「見放題chライト」【国内/港区六本木】★
料金:550円
本数:7000本以上
強み:他のサイトが弱いか無いFANZA連携(アダルトコンテンツ放送)
他:なし

(10)WOWOW(メンバーズオンデマンド)【国内/港区赤坂】★
料金:2,530円(テレビ契約会員になる事が前提です)
本数:不明
強み:新作映画が最速で放送される(とスポーツ競技の独占放送)
他:なし

(11)AbemaTV【国内/渋谷区】★2週間
料金:960円(無料プランの3倍の本数がCM無しで観れる)
本数:不明
強み:一部地上波テレビ番組との連動(と配信ジャンルの多さ)
他:なし

 

【個人的な傾向のまとめ】(参考程度に思ってください)

「とにかく本数が多いのが良い!」→U-NEXT か スマートシネマ

国内番組(アーカイヴ含む)が多く見たい!」→dTV

海外ドラマ(映画)が観たい!」→hulu(かNetflix

「とにかくディズニー作品が多く観たい!」→ディズニープラス

「一般に加えてアダルトコンテンツも観たい!」→DMM

「とにかくお安く頼みますよ」→dTV か アマゾン

 

【個人的感想】

『1日中VOD観る気がある超ガチ勢なら』U-NEXTが1番良いと思う

『とにかく海外作品ばかりを観たいなら』huluが1番良いと思う

『海外なんかどうでも良いから国内作品ばかり観たいなら』dTVが1番良いと思う

『男だしアダルトも観たいっすよというなら』DMMが1番良いと思う

『映像品質は置いと居てとにかく安く頼む』Amazonプライムが1番良いと思う(毎日見てれば1日約17円)

『何でドラマや映画に金払わないと行けんのじゃ』地上波テレビ(民放局)をどうぞ。

 

最後に、私個人はdアニメ(月440)に入っています。ただ、一部漫画原作のミュージカル等を除くと95%アニメしか観れない(アニメ専門)のでこの一覧からは除外してあります。

諄いようですが個人的なオススメはしません。全て自己判断でお願い致します。以上です。たまにはブログ書こうと思っただけ何で他意はありません。(2022年(令和4年)7月27日)

また、細々修正作業するんだろうな・・。

【転居後初】第3回 日本独断偏見アニメーション大賞(JDPA)2021

第3回 日本独断偏見アニメーション大賞(JDPA)2021

※すべて個人の感想・位置づけです。「”お前は○○なの?”などというダイレクで拙い中傷」「○○面白いよ?何で観てないの?」などの個人的なご批判や疑心ご意見は固くご遠慮下さい。興味のない方は一切の躊躇いなく戻るボタンをポチッと押してリターンして下さい。重ね重ねお願い致します。
               

JDPA2021

(Japan dogmatic and prejudice Animation Award2021)

「戯言は止し給え。結論だけ拝見しよう」という方は一気にスクロール↓

 

○審査対象作品

(全27本)


昨年と同様に第1話から最終回(話)まですべて観た作品(2021年12月31日時点で完結してない作品は2クールや4クール作品は”全て観る”前提)を対象としています。(対象作品は以下の通りです)。秋作品の2クール以上の年またぎ等(製作遅延も含む)の作品は2021年(令和3年)の最終週分までの話数を審査対象としています。所謂、「深夜アニメ」に限らず朝・昼・夕の全ての時間帯とBS・CS・ネット配信・映画を含む全ての媒体放送・配信作品を審査対象としております。
◇全ノミネート作品

▽冬期7本(作品)
(1)スケートリーディング☆スターズ(冬期)
(2)バック・アロウ(冬期)
(3)SK∞ エスケーエイト(冬期)
(4)俺だけ入れる隠しダンジョン(冬期)
(5)ゲキドル(冬期)
(6)回復術士のやり直し(冬期)
(7)幼女社長(冬期)

▽春期7本(作品) 
(8)ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(春期)
(9)戦闘員、派遣します!(春期)
(10)86-エイティシックス-(春期)(秋期)※12月末の話数まで
(11)幼なじみが絶対に負けないラブコメ(春期)
(12)シャドーハウス(春期)
(13)東京卍リベンジャーズ(春期)
(14)美少年探偵団(春期)

▽夏期3本(作品)
(15)うらみちお兄さん(夏期)
(16)かげきしょうじょ!!(夏期)
(17)迷宮ブラックカンパニー(夏期)

▽秋期10本(作品) 
(18)逆転世界ノ電池少女(秋期)
(19)ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド(秋期)
(20)takt op.Destiny(秋期)
(21)プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~(秋期)
(22)SELECTION PROJECT(秋期)
(23)大正オトメ御伽話(秋期)
(24)先輩がうざい後輩の話(秋期)
(25)かぎなど(秋期)
(26)しょうたいむ!~歌のお姉さんだってしたい(秋期)
(27)世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する(秋期)

 

冒頭、私的な事情により2022年(令和4年)から新作の視聴本数を超大激減させました。なので単刀直入に言いますと「次があるか分かりません」。少なくとも1~3回までのやり方は出来なくなるかと思われます。作品を観なければ良いもイマイチも何も言いようがなくなるので根本的に選びようが無くなるかと思われます。それでも続投を待ち望んでいる方がお1人でも居るなら大幅縮小なども含めて継続を模索したいと考えて居ります。

何はともあれ「区切りの3回目」という感じです。まあ、ぶっちゃけ無くなっては誰も困らないとは思いますが。

 

 はい、という訳で冒頭のエクスキューズが終わったので本文です。1年ぶりの第3回目です。この文章を書いてるから一応、異世界行きになって無いようです(笑)。色々ありまして今年は大分、遅れてます。まあ、人生いろいろあるので。という訳で日本独断偏見アニメーション大賞2021(独偏2021/Japan dogmatic and prejudice Animation Award2021-JDPA2021)の各受賞作品が決定したので、個人の趣味なので好き勝手に発表させて貰います。好き勝手にラブホ連れ込んで何もつけずに好き勝手に暴走して”(子供が)デキてしまわれたら”が認知もせず好き勝手にどっかにとんずらしてドロンする奴よかマシだろ!(どういう例えだ)JDPAに関しては異議や異論を言われた事は無いですが受け付けも受け入れもしませんってのは毎年お馴染みです。『2021年の駄作No.1アニメ決めようずうううwwww』とかは5ちゃんねるだか2ちゃんねるだかの専売特許として譲るんで私は一切やりません。仮に「この作品良かったよ!」と言って制作スタッフ諸氏等にブチ切れられたらこの時空・世界で何も出来なくなってしまうので無理矢理にでも良かったよ大賞やってやります。ええ、信念を通すなら勿論ですとも。正賞も副賞も勿論、無いですが1人でもファンが居てくれるのは悪い気分じゃないと前向きに捉えて貰えれば幸いです。

で、以下去年のコピペで『何のしがらみも無いので(特に巨大な)テレビ局・広告代理店・出版社・配給会社・グッズ会社・(総合)商社などに配慮・忖度する必要もなく、大手・中小声優事務所へのお伺いも要らないし国内100億超えの超ヒット作映画でも「うーん、個人的にはねぇ・・」と思うやつはキッパリとバッサリと外したりと一昨年や去年と同様に「超独特極まる」選考ができてご満悦です。』とまあ、コピペと言いながら結構変えてますが。いつもと同じ様に一次、二次、三次選考からの最終選考を経て最終決定しています。今年は最終段階で凄く悩んで居ました。去年は良い作品が多かったんだと思います。前述の通り、今年から視聴本数を大幅削減しました。本音を言うと「1話見たら12話(最終話)まで観ないと気がすまない症候群」なので3話ぐらいで決定的に合わなくても最後まで観なきゃという自己脅迫が働いて残りの9~10話の視聴が苦痛に成るんですよ。なので、大幅に減らして様子を観ることにしました。本当に次があるか否かは不透明であり来年のことを言うと「鬼が笑う」と言う諺・格言(迷信?)もある通りなので特に深くは言いませんが冒頭に書いて有るそのままの通りだと思って貰って確かです。

まあ、そういう訳でお時間の有る方は区切りの第3回目をどうぞ。

ニコニコブログから追い出されてハテナに来たのは仕方ないんだけど使い勝手がねえ・・という感じです。中央寄せとか面倒だし。文字の大きさが細かく指定できないし。

はぁ・・・余計に文章書くのが辛い。

 

-受賞作品一覧(全15部門)-

(2022年(令和4年)3月1日発表)

 

◎最優秀賞 86‐エイティシックス‐

(2021年春(秋)作品/原作:安里アサト/監督:石井俊匡/制作:A-1 Pictures

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86‐エイティシックス‐

【総評】まず、直近3年間でここまでの総合的な完成度を見せてくれた作品は86だけだと思います。単に映像が凄いとか音楽が良いとかキャラ設定が卓越しているとか、そういう断片的な事ではなく「これを映画ではなく連続(TV)アニメーションでやるとは・・」と驚愕、驚嘆するほどの圧倒的な動きと包み込む作品美。いや、そう言う言葉で形容して済ませて良いのかさえ思考が錯綜し、言葉が迷子になるレベルです。「これがライトノベル原作?いやいや、まさか・・」と言うぐらいに。昨年、最優秀に持ってきた「イエスタデイをうたって」が『静』の最高傑作ならば、86は『動』の最高傑作に成りえる程の可能性を秘めていると思います。主題が戦争なのでストーリーとしてはかなりの重厚感があるのですが、スピアヘッドのメンバーや暫定大統領などの1つ1つの言葉や行動に重要な意味(隠喩)が秘められており、己の信念を信じ貫いて行動する彼ら・彼女らからは悲愴感よりも強烈な使命感と、そして、こんなに重たい作品なのに「希望」さえ感じる。だから86は悲劇でありつつ決して悲劇的では無いと私は思っております。何の因果にせよこの作品に出会えて本当に幸福に思います。残念ながら出会って不幸に思った作品も有れば、真逆もあるのだな、と。この世界とは本当に分からないものです。『屈服せず抗おう、まだ明日があるなら。』そんな強い意志が伝わって来る作品です。最優秀じゃ物足りない。それが「86‐エイティシックス‐」という作品であると私は思っております。

 

《以下、優秀賞4作品》

○金賞 戦闘員、派遣します!

(2021年春作品/原作:暁なつめ/監督:赤城博昭/制作:J.C.STAFF

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戦闘員、派遣します!

【総評】面白いです!素直に楽しいと思える作品です。外見はさほど悪くない(むしろ良い?)が中身がヘッポコでポンコツな主人公を超優秀な(人型)アンドロイドがサポートする・・・ん?何か国民的に超有名なご長寿作品でそんなのあったような・・・いや、んな細けえ事は良いんだよ。主人公もヘッポコだけど(キサラギ)アリス以外の美少女?美女?も相当ヘッポコ大集合の愉快な仲間たちなのでツッコミどころ満載でそれが良い!「金持ちと結婚する為に躍起になる剣士」やら「足が汚れるからと言う理由だけで歩かない魔道士」やら「食欲求しか無い亜人」やら、まあこれでもか!っと位にポンコツ全員集合!(因みにリアルタイム視聴で「全員集合」観た事ないです。どうでも良いけど)と言う感じで「もう、○○○○系(利害関係者が異常に多すぎて怖くて1文字も書けません。世界的大ヒット作品の”アレ”です)とか飽きたよ・・」って方に是非、オススメしたい。これだけオツムのネジを全部取り外して観れる作品は昨今、お目にかかれない。「この主人公くずううううぅーー」って言いながらもそんな主人公についつい愛着が湧いちゃうんですよね。男は黙ってサッ・・じゃなくて観ろ(ドン!)。ブラックジョークもほぼ無いので純粋なギャグ・コメディとして素直に楽しめます。唯一の難点は女性向きじゃ無い点(BL展開するにもモブ以外の男居ないしな)だけど、ここまで男性向きに極振りしてくれた方が個人的には有り難いです。暁先生とスタッフの皆様ありがとう!ってJ.C.STAFF去年も金じゃねえか!(2020年版のブログも見てねという遠回しな誘導)

 

○銀賞 回復術士のやり直し

(2021年冬作品/原作:月夜涙/監督:朝岡卓矢/制作:ティー・エヌ・ケー

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回復術士のやり直し

 【総評】ドイツのアマゾンランキング(アニメーショル・セル部門)でぶっちぎり1位になった事でも話題になった本作です。(やっぱ日本とドイツってDNA的に共通項でもあるんだろうか?)まず、グロテスクな部分と官能的な部分が色濃く混ざり合って居るので人をかなり選ぶ作品なのは確かだと思います。それでも既刊9冊で250万部って相当な読者数だと思いますが。ひぐらし(の鳴く頃に)と、どっちがグロいかなぁ?と思うぐらいにそういう演出は強烈だし、エロティズムな部分は完全にナイスボート(画像差し替え)されてるし「何を観てるんだろ・・」と言う気持ちになる事もありますが、とにかくストーリーと全体演出が秀逸。序盤で主人公が絶望的に救われない展開からの・・・「ほぉ、こう持ってくるのか・・・」って感じに成りました。流石、大ベテランの筆安先生(※シリーズ構成&メインライター)。ただ、女性視点側で観るとぶっちゃけ相当に不愉快になる可能性があります。それは予め言って置いた方が良いでしょう。ただ、男性側視点で観るとかなり愉快・痛快で「千倍返しだ!!」的な某○沢さん的なストーリー構成になっています。ストレートなエロティシズム的な部分はDVD(Blu-ray)やらCS放送やらで観て貰うしか無いですが、この1話からのどん底のどんどん底からの2話以降に続くお話展開・演出は一見の価値があると私は思っております。こう言っては何ですが「スカッとする」気持ちになれる方も結構、居られるんじゃ無いかなと。これ以上はネタバレすぎになっても行けないので書きませんが取り敢えず色々と鬱憤や鬱積がある方に取っては良薬になってくれると思います。まず、1話と2話を観て貰うと「お、良いかも」又は「あーコレいかんわ」の両極端に分かれると思うので試しに観て頂くと良いかも知れません。まあ、でもBPO案件にならなくて良かったねと言う位の強烈さはありますが。自主規制が強かったから見逃してくれたのかも知れません。とにかく、私個人は銀賞に値する秀逸な作品だと思います。

 

○銅賞 美少年探偵団

(2021年春作品/原作:西尾維新/総監督:新房昭之&監督:大谷肇/制作:シャフト)

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美少年探偵団

【総評】登場人物が美少年ばかり?また乙女さん向けか・・。と思って居たら結構、ガチで本気の推理作品に仕上がって居ます。キャラクターにしか視点が行かなければ確かに女性向けとも言えるのですが、この西尾維新氏、今まで敬遠して来て失敗だったなと思わせる位に超ハイスペックなお話が創れる方なんだと本作を通じて痛感しました。キャラの基本設定はちょっと無理有りすぎない?と思ってしまう点もあるのですが、序盤の事件発生からの思わぬ展開が二転、三転と繰り返して「そういう結末に持ってくるか!」と思わず良い意味で溜息が漏れてしまう程の大雑把に見えて綿密な構成・構築して来る才覚は凄まじいの一言に尽きます。美少年と言いながら異様に個性が強い団員達にもしっかりと謎を解くヒント出題者の役割を担わせながら、終盤の正に華麗な着地点へと牽引して行く演出は上から目線で恐縮ですが天晴です。主人公兼ヒロイン?の瞳島(♀)を起点とした団員や脇役達との交流は有る種「恋愛劇」のメタファにも成っており、団長の双頭院と美少年団員、そしてそれを取り巻く美少年脇役達との然(さ)りげ無い会話や交流の二重奏、三重奏は「これって乙女ゲーだよなぁ」と言っても過言では無い程の遠回しながら1人の少女と複数の少年たちの逆ハーレムチックな乙女テイスト的トキメキ物語となっていると推察するのは深読みし過ぎ?シャフト(と言うか新房監督作品共通の)独特のカット割りと数多のギミックは本作でも遺憾なく発揮されて居る・・のは良いけど「これ、視聴者ついて行けてる?」と只の一視聴者ながら懐疑(心配?)に思う点もあった。なにはともあれ、作品自体の完成度は高水準であり「推理モノ」「逆ハーレム恋愛モノ」「ホラー(要素)モノ」「美少年キャラクターをただ眺めるだけのモノ」等の様々な角度・視点で観る事が出来る作品構造になっている。『どうしても女子(女性)キャラが沢山居なければ嫌だー』と仰るなら無理して薦めはしないが、アニメ好きというより変化球的な作品好きや推理作品好きなら取り敢えず観て後悔は無いと思う。でもさ、幾らベテランで安定感があるとは言え、女子中学生役に坂本真綾氏を使うのはどうなの?と個人的に引っかかった。せめて20代後半の熟れてきた若手じゃあかんかったのかな?と、まあ、あえての苦言はそれだけです。

 

○銅賞 逆転世界ノ電池少女

(2021年秋作品/原作:伽藍堂/監督:安藤正臣/制作:Lerche

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逆転世界ノ電池少女

【総評】某超有名陰鬱自己破滅滅亡型ロボット作品をそこそこ悪くない主人公と性格の良い美少女達(至極、個人的に1人を除きたいが)に加え出来得る限りストーリーをコメディチックに全体構成を和らげた結果、こんなん出ましたけど~と言う感じの作品になっています。ざっくりですが。優男ながら意外と芯が通ってる主人公が居て、それを支えてるのか主人公に甘えてるのか分からないが取り敢えず性格が良くて可愛らしいメインヒロインの存在。高飛車でやや高圧的だが所謂「ツンデレ」チックなサブヒロインその1。過去に色々問題を抱えながらもそれを表に出さず主人公達の超有能ブレーンとして活躍するロ○系サブヒロインその2。あと、ヘッポコだけど憎めない上官と格好は良いが何処か間が抜けている悪役達が登場し何故かオタクカルチャー(サブカルチャー)だけを集中的に目の敵にして排除しまくろうって主旨の作品です。SDタイプの搭乗型ロボットも出てくるのですが、個人的にそんなに強い意味(有意性)は無いと感じました。ロボットが一番大事なのではなくロボットを動かす主人公(細道)と電池少女たちが重要な訳です。1番に心地よく感じたのがファイルーズ(あい)の声当てキャラクター(赤城りん)が声音と見事にマッチしているなと感じた部分です。所謂「ボクっ子」何ですが性格的にか弱くもなく、だが、威圧的でも攻撃的でもなく丁度、塩梅の良い柔らかい性格で「ああ、(男から見た)カワイイ女の子の最優秀的”模範例”だよな」と言う感じです。古風な言い方をすると『私がこの旦那(主人公)を支えないと他に誰も居ないんだよぉ!』と言う勢いで正に良妻賢母の資質満載の”明るく・元気で・可愛い”の三拍子揃った最高級ヒロイン(褒めすぎ?)。それだけでこの作品の存在意義が十分にあります。『良いから男ならガッツリ稼いでこい(私はやらんけど)』『でも、男女平等だから掃除もやってね』『あ、同様に食事も作ってね』『平等平等、買い物も行ってね』『男女平等!ゴミ出しもしてね』とか「お前何様だよ。一般人なのに未だにご○○気分のマ○様体質ですか?」と嫌味を言いたくなるほど性格が腐りに腐りまくった令和の女王様達が苛烈に跋扈するこのリアル世界の対極にあるのが令和が来なかった(※公式設定です)パラレル電池少女の世界だと私は思っております。つまり、変な表現かも知れませんが「男が居て良い世界(アウェイではなく完全なホーム)」をこの作品では描いているのだと私は感じました。意図的・恣意的に『女の子可愛そうー』なフィクション物語を作っても現実が上述の通りなので「え?令和女王様達の何が可愛そうなの??」で終わりです。加速する男女平等のお題目の下で「企業の社畜と家庭の家畜」を兼務する男はもはや大袈裟な表現を承知で言えば奴隷一歩手前まで来ており、そこまで来て「何で男性は可愛そうじゃないの?」と不可思議に思うレベルです。電池少女の世界は主人公の細道というホスト崩れ(そもそもホスト向きじゃ無い)のウダツが上がらない優柔不断な男が良妻賢母(的な少女達)に支えられ「君(主人公)が必要なんだ。君が居なく成っては困るんだ!」とその存在意義を全肯定される”セカイ”なのです。だから細道くんは力の限り悪の軍団に立ち向かって行き、良妻賢母(電池少女)達は己の命運をかけ彼を支えるのです。ただ、それが明瞭になって来るのはストーリーの後半になってからなので前半だけ見てると「ん?ヤサ男と少女が悪の組織と戦うお話?」としか見え無いと思います。ギャグ・コメディ色が強い(私個人はそれ自体も方向性として正しかったと思いますが)本作なのでその部分に目を引きつけられがちですが、電池少女の世界は「主人公を主たる媒介としつつ男性の存在意義を十二分に描き、その必要性を強く訴えた」作品だと推察しています。貴方は居て良いんだよ・・と言う消極的なメッセージでは無く、「貴男(あなた)の存在が必要なんです」と(コメディ部分を除いてみると)視聴者に真剣に真っ直ぐに『強く』語りかけてくれる愚直なまでに真面目で嘘偽りが無い世界を説き描いた。それが逆転世界ノ電池少女。これはリアル令和日本と完全に離反した「逆転の物語」なのです。

 

なお、参考までに今年も「東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)2022」の順位を付け加える。(総評278,332票)
https://animefestival.jp/ja/post/15547/
86-エイティシックス-→21位(2,128票)
戦闘員、派遣します!→ランク外
回復術士のやり直し→ランク外
美少年探偵団→ランク外
逆転世界ノ電池少女→対象外(2021年9月30日までの作品が対象)
(なお、去年は期間外だった魔王城でお休みは37位(763票))

※2022年(令和4年)2月10日時点。

 

(中間的に言っておきますが敬称略です。悪しからず)

 

【声優の部】

○男性声優賞

村瀬 歩

(むらせ あゆむ/33歳/米国出身(州は非公開)/ヴィムス・所属)

【総評】第2次成長期に変声期を迎える(成人)男性にとって変声期前の(主に12~13歳以前頃の男児)役をやろうとすると(声音が妙に低音すぎて)強い引っかかりを感じる物だが、氏は全く違和感を感じさせない美しいソプラノボイスで児童役を十二分に演じきれる極めて稀な才能が有り、男性で有りながら変声期前の男児役を『自然に』こなせる声優界隈でも数少ない存在である。同時に変声後の男性役の演技も卓越しており(やや中性的ながら)若い女性役さえこなしてしまうオールラウンダーぶりは将来的に声優業界の宝になって行くだろうと言う評価をした。

 

○準・男性声優賞

森田 順平

(もりた じゅんぺい/67歳/福岡県出身(出生は京都府)/マウスプロモーション・所属)

【総評】一般的には有名ドラマの俳優として活躍されている事が多い様だが、ほぼ実写ドラマを観ない私に取ってはそのサイドの評価は難しいので一切控える。それを踏まえた上で『アニメ‐ドラマ』作品にも多数出演されている氏の低音ながら重厚で心に響いてくる心地よい声量は聴く物を強く惹きつける物があり、今後も多くの作品への出演を望みたく成る「まだまだご活躍が期待できる」大ベテランと言う評価をした。

 

○準・男性声優賞

古川 慎

(ふるかわ まこと/32歳/熊本県出身/トイズファクトリー・所属)

【総評】一言で言うと「凡庸だが非常に安定感がある」と言う所だろうか。取り立てて強い特色がある声優では無いが、的確にヒットを打ち内野安打に出来る力量が有る信頼感が持てる実力を兼ね備えた声優と言う感じである。主役級と言うよりは頼りがいのある準主役、脇役という印象だろうか。寧ろ、作品にとって卓越した脇役の存在は必要・不可欠なので氏の様な存在は非常に重要であると言う評価をした。

 

○女性声優賞

小市 眞琴

(こいち まこと/非公開/東京都出身(出生は長野県)/ステイラック・所属)

【総評】元々が舞台女優だっただけあり非常にハイレベルと演技と七色の声量が出せる声優である。幼年役から成人女性役、男性向けから女性向けまで幅広く活躍し、様々な作品で氏が持つ卓越した力量を力強く発揮している。取り分け幼年男子役の声量の使い方が上手であり、女性ならではの透き通ったソプラノ声は個人的な評価が高く、秀でた能力を持っていると感じた。今後が期待できる女性声優のホープである。

 

○準・女性声優賞

富田 美優

(とみた みゆ/22歳/埼玉県出身/アミューズ・所属)

【総評】今回の正・準を決めるに辺り上記の小市氏と、どちらにするかを散々に迷わせた程にやはり極めて高い能力を持った声優である。取り分け女学生・女児を中心に若い女性役の演技が群を抜いており稀に見る才能を持っていると感じた。何をやらせても一定以上の水準に上げてくる実力は見紛う事無く本物であり、演技の幅をどれだけ広げて来るか大いに期待出来る女性声優である。良い意味で同世代の若手声優と切磋琢磨して言って欲しい。

 

○準・女性声優賞

ファイルーズあい

((門田)ふぁいるーずあい/28歳/東京都出身/プロ・フィット所属)

【総評】単刀直入に言うとそこまで高い評価をしている訳では無いが、氏の独特のイントネーションや声量には個人的に大きく惹きつけられるものがある。取り分け若い女性役の声は非常に耳障りが良く、ずっとリピートして聴いて居たいと思わせる程の不思議な魅力を持っている。若干、遅咲きではあるが声優界隈では十分に取り戻せて行ける年齢なので今後に期待したい声優の1人と言う評価をした。

※男性・女性とも絞りきれずトリプル受賞とさせて貰った。

※年齢は2022年(令和4年)1月31日現在のものです。(非公開除く)

※肖像権の問題は非常に面倒なので写真等は一切ありません。

 

【キャラクターの部】

○男性キャラクター賞

戦闘員六号

(戦闘員、派遣します!・(一応)主人公)

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戦闘員六号

 【総評】まず「クズ~!」である。スケベで怠惰で面倒くさがりで常に女の尻ばっかり追ってるダメ男である。まあ、多分だが女性人気はイマイチ?だろう。

が、それが良いのである。真面目な顔して剣構えてキリッと格好つけられても「ふーん・・で?」としか思わない。こんなクズだけど仲間を大事にする事もある。こんなクズだけど窮地を覆す力がある。こんなクズだけどちゃんと周りの事を考えられる優しさも兼ね備えている。クズだけど相棒のアリスエモンに泣きついて(??)何とかして貰う事もある。クズだけど何故か憎めない愛嬌がある。メンタルがぶっ壊れそうな程に暗い世相と作品が蔓延している現代だからこそ、こういう主人公が有る種の一服の清涼剤になるのだと思う。クズでも良いじゃないか人間だもの。(み○王)いや、クズクズ言ってるけど根は良いやつだよ、ガチで。ちょっとだんしー、クズっていいすぎー。

 

○準・男性キャラクター賞

双頭院 学

(美少年探偵団・主人公)

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双頭院 学

 【総評】「とにかく華麗に美しく」を最重要に標榜しお題目にしている探偵団の最年少団長様(他は全員年上)です。まあ、美少年なのはともかく『徹底した”美”への探求』はキッズとは思えない程の拘(こだわ)りぶりです。頭はキレるし状況判断は的確だし推理力は抜群だし、もう非の打ち所が無いって奴ですね。でも、外で犯行現場を視察してる時は石でアスファルト地面をカリカリしたりと子供らしい部分もあったりで。うーん、何か今までに居そうで居なかったタイプのキッズだなぁって感じですね。ぶっちゃけ、中途半端に最年長を頭(トップ)に持って来るより最年少持って来たほうが問題が無い気もしますね。キッズだから少し生意気でもまあ、許せちゃうみたいな感じで。不思議な魅力満載少年って感じです。

 

○女性キャラクター賞

キサラギ・アリス

(戦闘員、派遣します!・ヒロイン?)

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キサラギ・アリス

【総評】困ったら色々(主に武器)出してくれたり、駄目なクズ主人公の尻拭いしたり、窮地に立たされたら速攻で解決するアイディアをバシッと出したり、と何でも出来るアリスエモンさんです。人間じゃ無いんですが(人型アンドロイド)細かい事は良いんです。口はちょっと?悪いけど気遣いができて優しくてクズ~な主人公の失敗をフォローしてあげたりと最高の女房役です。何より(人間じゃ無くても)美少女なら文句はありませんってこってすよ、そりゃもうね男だもん贔屓しちゃうよね。これで色々ケチつけようなら罰があたりすぎます。こんなんずっと一緒に居てくれるなら人生超ハッピーってもんです。(アンドロイドだから)歳取らないしな(多分)。

 ※男性キャラクターは選びきれずW受賞になりました。

 

【各種部門】

○スタジオ賞

A-1 Pictures

【総評】徹底的に高水準なクオリティを維持するのに手間と時間を惜しまない制作姿勢を高く評価して。

 

○監督賞

内海 紘子

(うつみ ひろこ)

(年齢非公開・出身地非公開)

【総評】主にエスケーエイトに置ける完璧と言って良いほどに作り込まれたキャラの造形と動き、演出エフェクトや場面展開は只管に圧巻の一言に尽きた。稀に見る天才的な実力を持っている方だと思います。(但し、エスケーエイトの全体的なお話自体は私個人的な好みでは無く(掠っても居ない)全くの守備範囲外です)

※最終候補として石井俊匡・赤城博昭・内海紘子の3名が残った事を附則する。

 

○美術・背景賞

シャドーハウス

美術監督坂上裕文・後藤千尋 美術設定:前田みつき 美術監修:加藤浩 プロップデザイン:吉田優子 他背景・美術スタッフの方々すべて 制作:CloverWorks)

【総評】全話を通し綿密で細かく、そして美麗な背景・美術は1つの絵画的芸術の域に達していると言う評価をした。

 

○主題歌賞

境界線

(86‐エイティシックス‐OP2/歌:amazarashi 作詞・作曲:秋田ひろむ)

 

○準・主題歌賞

Cry Baby

(東京卍リベンジャーズOP/歌:Official髭男dism 作詞・作曲:藤原聡 編曲:Official髭男dism)

 

○アニメーション映画賞

該当作品無し

 

○お気に入り話数賞

正賞の該当無し)

 

準賞‐1

世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する:Plan-01「信用の報酬」

(脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:岩畑剛一&田村正文 演出:田村正文)

準賞‐2

戦闘員、派遣します!:第九話

「肉食系キメラ」

(脚本:重信康 絵コンテ:遠藤重明 演出:則座誠)

準賞‐3

美少年探偵団:第8話

「挿絵と旅する美少年その1」

(脚本:木澤行人 絵コンテ&演出:岡田堅二郎)

 

【話数賞の選考について】

「全話視聴している作品である事」(+全話視聴する前提)を大前提としながら、特に印象、インパクトに残ったストーリー・演出回をピックアップし「私的により強烈・鮮烈・優秀」に感じた回を正賞・准賞として選出した。評価等は直接的なネタバレに成るのであえて書かない。

 

○特別賞

  (順不同)


しおこんぶイラストレーター/キャラクターデザイン)※キャラデザとして
渡辺明夫(キャラクターデザイン/キャラクター原案)※キャラ原として
黑澤桂子(キャラクターデザイン/作画監督
上江洲誠(脚本家/構成)
初見浩一(監督)
むとうやすゆき(脚本家/構成)
大貫健一(キャラクターデザイン/作画監督
太田恵子(キャラクターデザイン/作画監督
谷口悟朗(監督)
木村暢(脚本家/構成)
ボンズ(アニメーション制作会社)
冬馬由美(声優)
皆口裕子(声優)
坂本一也(監督)
キナコイラストレーター/キャラクターデザイン)※キャラデザとして
中村悠一(声優)
阪口大助(声優)
すずきけいこ(声優)
たみやすともえ(声優)
保志総一朗(声優)
中博史(声優/俳優)
田中真弓(声優)
野沢雅子(声優)
小林清志(声優/俳優/翻訳家)
東映アニメーション《旧・東映動画》(アニメーション制作会社)
(順不同・敬称略)全25人物・団体(海外(出身)含む)

※大ベテランの方に対しては超長年に渡る個人的な敬意を表す事による選出となっています。
※受賞者の中には故人も含まれています。が、(2022年2月28日)時点で故人はいません)
漫画原作者はあらゆる業界の各漫画賞が決めれば良いと思ったので受賞者対象から外しています。(一昨年・去年と同様)

 

 

【最後に】

色々とありまして本来予定位していた発表日から約1ヶ月ほど遅れての公開となりました。本当に書いても書いても全く終わらなくてヒイヒイ言いながら何とか締めの文章を書いています。

冒頭の通り視聴本数を超大激減させたので来年どうなるか分かりません。最も人生自体がどうなるかも分かりませんが。まあ、鬼が笑う話です。

せっかく締め?の3回目なのでこのブログ1本を書くのにどんな工程を経ているのか勝手ながら披露させて貰おうかと。

まず、当然アニメーション作品を1年通して出来るだけ多く見るというのは当然です。11月の終わりぐらいに成ったら来年度分のJDPAを公開するための段取りなど準備を始めます。原則、2月の公開を目指してどういう形式でやるかを考えつつ何処を残し、何処を変えていくかを考えます。12月が過ぎたらいよいよ本格的な選考に入ります。選考すると言っても複数人の審査員が居るわけでは無いので協議・話し合い会議等をする事は当然ありません。私1人の判断に依るので例えば今年ならば27本分の作品を十分に精査して1次・2次・3次選考を経ながら徐々に本数を絞っていき、最終選考で受賞作が決定すると言うプロセスを経る訳です。大体、第1次から最終選考まで約1ヶ月かけます。(今年は諸事情でやや短かったのですが)次に、どういう順番で発表するかの構成を考えつつ、最有力作品の引用画像などを収集します。で、いよいよ作品が決まったら本文の執筆に入ります。今回なら紙の400字詰め原稿用紙で約40枚分程の枚数を書いていることに成ります。当然、本文を書くのは非常に大変でまず書けるだけ書いたら、次にフォントサイズ変更や太字切り替えやアンダーラインをつけるなど必要な作業を少しずつ進めて行きます。ブログ自体は無料公開ですがそんな事は関係なく「人様に最低限観て頂く為にはどう言う作業が必要か?」をじっくり考え進めます。そして、一通り文章が完成したら引用画像などをアップロードして載せて、これで基本ベースが一応、出来上がります。しかし、1番大変なのは「出来上がった後です」。一般に言う『校正作業』(アニメ制作会社なら大量に国内・海外から(ネット通して)上がってきた原画の作画修正作業かな?)が始まります。これがとにかく酷く苦痛に感じるほど大変です。日本語の文章としての基本的な動詞や形容詞の用法。助詞・助動詞がおかしくないかやミスが無いかを何十回も読み返して誤りや脱字などを補って行きます。誤字・脱字のチェックだけに限らず接続詞(”だが”とか”しかし”など)・慣用句の間違いが無いか、人名・地名が正しいか、載せて頂いた方の年齢や出身地に誤りが無いか、「てにをは」に間違いが無いかの再確認。句読点などが適切か区切りが正しいかなどを延々と繰り返します。例えば「しかし、○○は良いだろう。しかし、☓☓については・・」などの文章の場合「”しかし”の慣用句が続き、文章としての見栄えが良くないので”だが”や”けれども”に変更して文章の体裁を整えて行きます。あえて砕けすぎた文体・表現を使っていても、それ自体が異常にやり過ぎては居ないか?そもそも文章表現として適切か?などを熟考して必要なら直して行きます。画像を引用する以上は最低限のコピーライトを挿入するため著作権表記の確認をして本文に挿入します。文字を大きくしたり、太字にしたりなどの作業をする際に簡易版(見たまま版)での修正が困難な場合はHTML言語を直接いじくり、全体的に見やすい画面構成に成るようにブラッシュアップして行きます。HTML自体は簡易なコンピューター言語ですが、1文字でも間違うと本文に設定を反映してくれないので慎重に1字1字変更箇所を入力(コピペ出来ればコピペ)して行きます。style="fontのダッシュが抜けたり、eをaなどに打ち間違えたらそれだけで本文のレイアウトが狂うので何度も確認をします。一通り出来たと思っても更に10回、20回見返して必要なら文字表現を変えたり、加筆したり、削除したりを繰り返します。これでようやく皆さんに公開できる「最低限」の段階には達したと最終判断して一般公開に踏み切りるという感じです。勿論、準備から執筆と校正、資料集めや赤字入れなど「全部1人」でやります。正直、そりゃー途中でグロッキーにも成ります。ブログ自体は「個人の日記」ではありつつ、日記と異なり人様に公開する以上は好き勝手に書けば良いわけでは無いので、その点は特に大きく気を使って居ます。もし、「無料ブログ記事にここまでやってるのか・・」と少しでも思って頂けたら苦労したカイもあります。私はプロのライターや構成作家などではありませんが、気持ち的にはそういう姿勢で文章作成に臨んで居ります。とまあ、JDPAブログの作成開始から最後の公開段階まで流れを書かせて頂きました。完璧と思える文章は私自身作れない(何が完璧かが掴めない)ので「最低限見れる文章」を目指して作業をやっている感じです。まあ、あまり神経を尖らせても良い文章は書けないのですが。

閑話休題。最近は、声優さんが表に出る機会が非常に多くなった影響なのか「イケメン声優の○○さん」とか「美人声優で名高い○○さん」など声優専門誌だけでなく漫画雑誌などの表紙を飾る事も珍しくない時代になって来ました。ただ、個人的には「声優さんの演技力・声量等」にしか興味が無いので男性1位にさせて貰った村瀬さんや女性トップにさせて頂いた小市さんのご尊顔は全く観たことがありません。まあ、今どきなので画像検索で観ようと思えば観れるのでしょうが別に観たいと思わないので特に観ません。一応、声優さん情報の1つとして声優事務所も付加させて貰ってますが声優さん自体に強い拘りが無いので「声優事務所ってこんな沢山あるのか・・」と驚くばかりです。無論、年齢や出身地などもとっくに還暦を超えている大御所声優の方さえ全く存じないので声優さんの詳細情報を観て驚嘆する事が一杯でした。逆に「どの作品がどのアニメ制作会社の”制作”か」とか円盤(DVD)発売会社が何処かの方がよほど知識はあるかなと自負しております。それぐらい(見方によってはその程度かも知れませんが)のアニメファンです。もっと俗的に酷い表現もありますが公開ブログなので「ファン」程度に留めて置きます。

最後に・・しては異常に長い文章になってしまいました。ニコニコが去年の3月某日急に「小生、(個人向け)ブログ運営もうヤダ!止める!」とか言い出してから引っ越し作業が非常に大変でした。何の巡り合せかハテナの存在を知っていたのでハテナブログ(ともう1つ)さんにお世話になる事にした次第です。使いがっては悪くないのですがニコニコと仕様が違う部分も所々あったので今回は本当に作成が大変でしたよ。まあ、何とか完成して良かったです。歳のせいだと思いたく無いのですが文章作成が年々キツくなって来てます。ツイッターとかのSNS位の短さだと逆に気軽に書けて良いのですが。でも、「無料(に近い)」ならまだ新作アニメ(陰鬱オンリー系は拒否しますが)を見る気持ちはあるのでそんなにオジジ(笑)になったとも思いたく無いですかね。流石に250~300ページある「ラノベ」は無理です。ぶっちゃけ50ページぐらい見て「もう、勘弁」ってなります。そもそもライトノベルって言われる以前はティーンズノベル(10代向け小説)って呼称されていた時代もあったんですよ。私の年齢は非公開個人情報に付き伏せますが「幾ら何でも10代向け小説は流石にキツイなぁ(苦笑)」って感じです。まだ、同様の紙媒体なら漫画の方ならワンチャン観ようと思わない事も無いのですが。

定例企画になれるかなーなんて思いながら何とか第3回まで来れました。1人でやらなければ成らない大変さはとても大きいですが、1人で出来る気楽さや楽しさも当然あり、良き点と悪き点が丁度50%の半分ぐらいって感覚です。「若いクリエイターさんや声優さん。アニメ関係者さん等の応援企画」で初めた側面もあるので全部が全部では無いでしょうが僅かでもJDPAがそうなれて居たら幸いです。

それでは第3回目はこれで締めます。すっごく大変でしたが完成した後の充実感もとても大きいです。有難うございました。アニメが好きで本当に良かったです。じゃーねー\(^o^)/

 

・・最後にケチつける訳じゃ無いけど「お、何か2期(続き)ありそうじゃ無い?」的な終わり方して結局、作らないのは止めましょうよ・・・って偉い人(所謂、企画&出資者)からそういう感じで作れって言われたら逆らいようも無いのだろうけど。

因みに第1回(2019)と第2回(2020)も勿論あるので良かったら観てね。

当然だけど自分で選んだ作品だけあって再視聴回数はどの受賞作品もズバ抜けて多いです。何回観ても良い作品は楽しめます。「面白い!」はハイエンドの最高級の賛辞であると個人的に思ってます。以上!

(以上!とか言って公開した後も細々と修正作業するんだろうな・・・)

 

※誤字・脱字等のご指摘があれば迅速に修正します。また、私自身見つけ次第、直ぐに直します。宜しくお願い致します。

(最終修正更新日:2022年(令和4年)4月4日)

※修正については細かい文章の過不足についての加筆・訂正等のみで大元の受賞作・受賞者は3月1日発表そのままで一切、変更はありません。

 

©安里アサト・しらび/KADOKAWA/Project-86/暁なつめ・カカオランタン/KADOKAWA/戦闘員、派遣します!製作委員会/2021月夜涙・しおこんぶ/KADOKAWA/回復術士のやり直し製作委員会/西尾維新・キナコ/講談社/朝日放送/美少年探偵団製作委員会/伽藍堂/逆転世界ノ電池少女製作委員会

©alfred/T-Ryouhirou 2020-2022

第3回 日本独断偏見アニメーション大賞(JDPA2021)についてのお知らせとお詫び

※すべて個人の感想・位置づけです。「お前は○○なの?などというダイレクで拙い中傷」「○○面白いよ?何で観てないの?」などの個人的なご批判や疑心ご意見は固くご遠慮下さい。興味のない方は一切の躊躇いなく戻るボタンをポチッと押してリターンして下さい。お願い致します。

                 JDPA2021
     (Japan dogmatic and prejudice Animation Award2021)

 

※お断り

本年も例年通りの2月4日の同時公開に向けて進めて参りましたが、本年は「総合部門」と「音楽部門」の2部門の最終ノミネートが最後の最後で拮抗状態であり、最終的な結論を出せずに居ります。個人ブログではありますが『全て決まった上での公開』を前提としてますので、もう暫くご猶予を頂ければ幸いです。

本ブログを楽しみに待っておられるであろう(日本国民の)1000万分の1ぐらいの方には申し訳有りませんが、今暫くお待ち頂けますよう宜しくお願い致します。

 

                          当ブログ統括Producer

                                瀧彦郎

 

テスト投稿「今日のゆるーいぃ」ニュース12月30日版

テスト投稿「今日のゆるーいぃ」ニュース(12月30日)

 

(1)(女性)部下への「疲れたろ?車って送ってやろうか?」は上司の純粋な親切心でも『セクハラ』になってしまう事が判明。毎日新聞

 

(2)日本マクドナルドがポテトフライのMサイズ・Lサイズの販売を再開。代替え対応に目処がつく。(ハフポスト日本)

 

(3)最近の東大生の人気就職先外資系。「官僚なんてヤだね」が増えてしまう。(日経スタイル)

 

(4)2000万円もする超高級時計を買った男性の特有の価値観とは?(マネーポストWEB)

 

(5)去年から3回連続中止になって居たコミックマーケット99」が無事に開催中(12月30日・31日の2日間)です。コミケ公式)

 

(6)わい、明日は晦日なのに予定が何もない模様。(自分ネタ通信)

 

テスト投稿なのでリンクは貼りません。詳細が気になる方はお手数ですがググって飛んで観て下さい。(6のリンク先は存在しません。自分ネタなのでw)

 

間違ってる箇所があるかと思いますが、寛大に許してね。

 

何かゆるい話題だけ集めたのを実験的にやって観たくてテスト投稿してみました。

またテスト投稿するかも知れません。

 

\(^o^)/

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四半世紀かかった全ての茶番劇にさようなら【完全版】※明確なネタバレあり

ヤフー映画レビューに投稿したのだが文字制限でかなり削ってしまったので「完全版」をこちらにアップしておく。中身は基本、ヤフーと一緒です。

 

【以下、本文】

 

色々と迷ったのですが、「レビューを書いたほうが気持ち的にケジメがつけれると」と思ったので、エヴァンゲリオンと言う作品と「キッチリさよなら」する為に雑筆ながら感想を書かせて貰います。

当方、旧劇場版が終わった時点で「エヴァ」ファンでも「庵野監督」でも無いので、その点を大きく踏まえて頂き御覧ください。明確に言うと「アンチ」です。大ファンの方が多いようですし、アンチの意見も少しは有っても良いかなと思っております。

冒頭、「より深くて精密な考察」は閲覧数が多い方を中心に他の方々が散々とやれていますし、私自身細かく作品を隅から隅まで分解するような事はしないので私にとってのエヴァンゲリオン(シリーズ)が何だったのかを書かせて頂こうと思います。

余談ですが観賞は4月15日であり、半月ばかりかけ私なりに色々と考えを纏めつつ書いております。

まず、一番驚いたのが「広げすぎてどうにも成らない状態に陥っていた風呂敷(ストーリー)を(それでもかなり相当グチャグチャですが一応)畳んだ」事です。
正直、もうどうにも成らず本当に意味が分からない謎だけを量産して放り投げるかと思っていました。
まさか本作で「説明(解答)」をするシーンが出てくるとは夢々、思ってもいませんでした。

主人公を軸にしつつ、1人ずつキャラクターを退場させて行く手法は決して珍しくなく、寧ろ王道的な構成に近いと感じました。と言うか、もうするしか一応でも纏める方法が無かったのでしょう。だから、最終作たる本作にして一番「エヴァンゲリオン」ぽくない話や演出になっていると残念がるファンの方も居られるのでしょう。しかし、もしかしたら本来はこのゴールを目指して庵野氏はTV版を作ったのかも知れません。だとしたら26話で纏められる内容なわけ無く、10倍の260話使っても足りたかどうか懐疑的に成るぐらいに無駄に細い設定を入れ込みすぎたと感じます。

最後の最後に来て明瞭になったのが
碇シンジの親父(ゲンドウ)の配偶者に会いたいと言う”しょーもない一途で個人的な願望”」で世界を滅亡させ、自ら神となり新世界的な物を構築しようとした。その為に、周囲の人間は勿論、自分の息子でさえ捨て駒として使おうとした。ゲンドウの幼少期からユイに会うまでの展開を追っていくと「何処まで行っても奥さんが救世主(神たる存在)」であり、その救いの神を希求し心底に貪欲なまでに計画を実行しようとした。ゲンドウの自己中劇場極まれリです。

監督の好きな「シン」という言葉を代入するなら、碇シンジというブラフ的な主人公を置いて視線と視点を集約させながら、実は”シン”主人公はゲンドウ君だった・・・何ともお粗末なオチとしか言い様が無い。

確かに碇シンジ庵野秀明であり、碇ゲンドウ庵野氏の親父さんと言う図式はなるほど、そうなのだろうと思います。身勝手で自己中心的なクソ親父に振り回されて苦悩に苦悩を重ねた少年期のヒデアキ君を描いた壮大な「自伝的な家族劇場」がエヴァンゲリオンという器の中身だったのだろうと推察しております。

1つ1つの有名な台詞も幼き頃の碇ヒデアキ君が本当に嘆いた言葉なのかも知れません。

テレビ版の第26話で意味不明(個人の主観です)な最終回を迎え、旧劇場版も遅延を重ねた末に本当に「気持ち悪い」終わり方をしました。
それが「エヴァンゲリオン」と言う作品だと思っていました。
何処までも「陰鬱で苦悩し罵倒し攻め責めぎあっては対峙し続ける負の円環」それがエヴァンゲリオンと言う胸糞悪い最悪の作品でした。
登場する男はみんな冷淡で、登場する女はみんな凶暴でとにかく救いようのない、それがエヴァンゲリオンでした。

そう考えると、メンヘル状態の碇シンジ君に対し異様と言っても過言では無いぐらいに温かく・柔らかく接してくるかつてのトウジ・ケンスケなどの同級生たちや不器用ながらも愛情?を乱暴ながら見せる眼帯アスカ。そして、主人公に対し責め苦言が多かったミサト達の「大人としての責任の全うシーン」は今までの全ての物語を覆すような演出だと言えるかも知れません。
人工物であった綾波アヤナミ)を農家のおばちゃん達に柔和に接しさせた演出も、アヤナミという登場人物に対する監督からの贖罪だったのかも知れません。
アスカにはケンスケという大きな「承認者」を得て、人間らしい幸福を与えたのも同様に。

この壮大でクソみたいな親子の物語に終止符を打つ為に碇シンジたる庵野ヒデアキ君が原作者として監督として登場人物として最後に立ち上がり、一人一人を救済してを繰り返しては「二度と開かないシャッター」をガラガラさせ「完全閉店」である事を誇張させた。そう、この物語はようやく本当にオシマイなのである。

模造の町(舞台)はエヴァに乗った庵野親子(シンジとゲンドウ)によってぶっ壊され、舞台裏も見えるぐらいに破壊し尽くしました。
クソ見たいな親父と会話を重ね、シンジは父親の罪を許しその存在を受け入れました。
必要が無くなったエヴァと言う機体達は1つ残らず「セカイ」から消し去りました。

こうして、全てに蹴りをつけて海を眺めるヒデアキ君はまた1人ボッチになりました。

でも、海の中から最後のエヴァ機に乗った奥さんがヒデアキ君を迎えに来たのです。

こうして孤独な少年のままだったヒデアキ君は遂に大人となって奥さんと一緒にバージンロード(駅の階段)を駆け上がって行きました。

最後の最後で途方もなく長い親子の三文芝居劇に巻き込んでしまった(観客を含める)全ての人々に対する贖罪たる作品がこのシン・ヱヴァンゲリヲン完結編だったのだと私は思っています。

本当に「さよなら」したかったのは観客以上に庵野氏自身なのかも知れません。

冥府に送ったキャラが戻る事はありません。
シャッターで完全閉店させたキャラはこの舞台に立つ事は二度とありません。
碇ヒデアキ君はエヴァンゲリオンと完全にさよならし、今生の限り創ることはありません。

だから、「さよなら全てのエヴァンゲリオン」なのだと思います。

TV版を観てしまった不幸な方が居たと推察します。
旧劇を観てしまった私は不幸でした。
エヴァQ(新劇第3作目)を知らずに偶然に観てしまった不幸な方も居た可能性はあるかと思われます。

でも、その私達のしょうもない茶番に付き合った不幸も終わったのです。

本当に「劇」は「終」わりなのです。


もし、「話題になってるから・・」とこの完結編を最初に観て、TV版や旧劇場版を観ようと思ってる方が居たら(アンチの1人として)お節介は十ニ分に承知で良いたい。

「絶対にお止めなさい。この作品の全てはこの完結編1作で全部終わっていますから」と。

最終作まで作って完走した事。
グッチャグチャながらも(一応)風呂敷を畳んだこと。

この2点を踏まえ旧劇の☆0から☆3(本音は2.8位)をつけさせて頂きました。


さようなら、全てのエヴァンゲリオン

そして

さようなら、庵野秀明さん。