【発表!】第1回 日本独断偏見アニメーション大賞2019

すべて個人の感想です。「お前の選考はおかしい!」「何で〇〇が入って無いんだ!」とかのご批評は堅くご遠慮ください。

〇審査対象作品(全47本)
1話から最終回まですべて見た作品を対象としています。(対象作品は以下の通り)秋作品の2クール以上の作品は2019年の最終話分までを審査対象としています。アズールレーンに関しては先送りになった2話分を除いた審査をしています。
▽冬期18本
(1)えんどろ~!(冬期)
(2)おこしやすちとせちゃん(冬期)
(3)同居人はひざ、時々、頭の上(冬期)
(4)かぐや様は告らせたい(冬期)
(5)マナリアフレンズ(冬期)
(6)アニメ・ぷそ煮コミ(冬期)
(7)私に天使が舞い降りた(冬期)
(8)ぱすてるメモリーズ(冬期)
(9)上野さんは不器用(冬期)
(10)明治東京恋伽(冬期)
(11)エガオノダイカ(冬期)
(12)ガーリーエアフォース(冬期)
(13)ディメーションハイスクール(冬期)
(14)五等分の花嫁(冬期)
(15)グリムノーツ(冬期)
(16)バミューダトライアングル~カラフルパストラーレ~(冬期)
(17)荒野のコトブキ飛行隊(冬期)
(18)盾の勇者の成り上がり(冬期)
▽春期10本
(19)この世の果てで恋を唄う少女YU-NO(春期)
(20)賢者の孫(春期)
(21)みだらな青ちゃんは勉強ができない(春期)
(22)真夜中のオカルト公務員(春期)
(23)超稼働ガール1/6(春期)
(24)ノブナガ先生の幼な妻(春期)
(25)世話やきキツネの仙狐さん(春期)
(26)ハ十亀ちゃんかんさつにっき(春期)
(27)RobiHachi(春期)
(28)なんでここに先生が(春期)
▽夏期5本
(29)Re:ステージ!ドリームデイズ♪(夏期)
(30)荒ぶる季節の乙女どもよ。(夏期)
(31)魔王様、リトライ!(夏期)
(32)通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?(夏期)
(33)ソウナンですか?(夏期)
▽秋期14本
(34)警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課‐トクナナ‐(秋期)
(35)放課後さいころ倶楽部(秋期)
(36)アフリカのサラリーマン(秋期)
(37)アズールレーン(秋期)
(38)スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH(秋期)
(39)旗揚!けものみち(秋期)
(40)慎重勇者~この勇者がTUEEEくせに慎重すぎる~(秋期)
(41)あひるの空(秋期)
(42)戦×恋(ヴァルラブ)(秋期)
(43)俺を好きなのはお前だけかよ(秋期)
(44)本好きの下克上~司書になるためには手段を選んでいられません~(秋期)
(45)厨病激発ボーイ(秋期)
(46)ぬるぺた(秋期)
(47)歌舞伎町シャーロック(秋期)

第1回(2回目はあるのか?)日本独断偏見アニメーション大賞2019(独編2019・Japan dogmatic and prejudice Animation Award2019-JDPAA)の各受賞作が決定したので、誰からも望まれなくとも独断で発表します。異議は受け付けないし受け入れもしません。正賞も副賞も有りませんし面白くも楽しくも無いとは思いますが「この作品良かったよ!」と言われて嫌な気分になる人(又は団体等)は「極めて稀にしか」いないと思うのですべて公表します。なお、当初は12月中旬までに決定し12月下旬までには発表する予定が「どえりゃあ」遅れてしまった事を素直に吐露しお詫びいたします。「しがらみ」が無いのでテレビ局や広告代理店、大手出版社に配慮したりする必要もなく所属事務所などの一押し声優を圏外にしたり、人気作でも個人的にイマイチと思えば圏外にできたりと「独特」の選考が出来たのが良い所だと思って居ます。色んな部門で地味に一次選考とか二次選考とかしてますが流石に割愛します。

‐受賞作一覧(全14部門)‐(2020年(令和2年)2月4日発表)

〇最優秀賞 世話やきキツネの仙狐さん
(2019年春作品/原作:リムコロ/監督:越田智明/制作:動画工房




【総評】日常的なストーリーながら柔らかくも優しい舞台設定を構築し観る者に安らぎと活力を与えてくれる。人間が古来から持つ人情や慈愛・献身性を色濃く描きながら疲弊しきった現代人を癒してくれる本作は末長く残していきたい一作である。

〇金賞 真夜中のオカルト公務員
(2019年春作品/原作:たもつ葉子/監督:渡邊哲哉/制作:ライデンフィルム)




【総評】ストーリー・設定・展開などが凄まじくよく纏まっており、1クールながらしっかりと話を畳んだ。男女問わずキャラクターも好印象であり、「大人の交友関係・上司関係」のお手本・教科書にしたい作品である。

〇銀賞 盾の勇者の成り上がり
(2019年冬作品/原作:アネコユサギ/監督:阿保孝雄/制作:キネマシトラス)




【総評】「異世界系」にありがちな『おれ、いきなり最強』の設定を使わず主人公の(とことんまで)救われようのない展開で視聴者を驚嘆させつつ、ヒロインや仲間の力を借りて着実に(特に主人公を)力強く成長させる展開は大絶賛に値する。

〇銅賞 本好きの下克上~司書になるためには手段を選んでいられません~(2019年秋作品/原作:香月美夜/監督:本郷みつる/制作:亜細亜堂



【総評】転生して不本意な世界・体を得ても、それでも決して諦めず前に進もうとする姿はヒロインの鏡である。本作を道徳的に良好な影響を与えそうな児童の見る時間帯に放送等が出来なかったのは唯一、悔やまれる。

〇銅賞 ソウナンですか?
(2019年夏作品/原作:岡本健太郎(作画:さがら梨々)/監督:長山延好/制作:絵空-Ezo'la-)




【総評】人間の生きる意味、圧倒的苦境に立たされた時の心理状況をリアルに、しかし、時にマイルドに書き切った本作はウルトラ平和ボケの現代人への警鐘的作品とも見て取れる。

※決めかねたので銅賞はW受賞としました。


なお、参考までに「東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)」の順位は以下の通り。
https://best100.animefestival.jp/
仙狐さん→70位
オカルト→圏外
盾の勇者→37位
本好き→対象外(2019年9月30日までの作品が対象)
ソウナン→圏外

〇男性声優賞 
諏訪部 順一

(すわべ じゅんいち/47歳/東京都出身/東京俳優生活協同組合・所属)

【総評】少年役・青年役からニューハーフ役まで幅広い演技の幅を見せつつ、どの役柄に置いても味わい深い個性を披露できる実力派。まだまだ今後が期待できるベテラン声優と言う評価をした。

〇女性声優賞 
田村 睦心

(たむら むつみ/32歳/青森県出身/アイムエンタープライズ・所属)

【総評】キッズから大人向け作品まで全世代分野で活躍しつつ、主に少年・幼年の男の子役を担当し、その巧みな声表現で視聴者を魅了する実力は受賞に値すると評価した。

〇準・女性声優賞
 和氣 あず未

(わき あずみ/25歳/東京都出身/東京俳優生活協同組合・所属)

【総評】主に若い女性・女児役が多いが声量の多彩さに加え、感情表現豊かな演技の幅は若手とは思えない才能を感じた。今後が期待できる女性声優の1人という総評。

※女性声優は迷ったので2人受賞としました。

〇男性キャラクター賞 
岩谷 尚文
盾の勇者の成り上がり・主人公)

【総評】絶望の淵からも落胆せず起死回生の一手を打ち続け現状を打破した「現代社会に必要な」勇気づけられる主人公として。(でも、半分はたぬ子(ラフタリア)の功績だと思う。)

〇女性キャラクター賞 
鬼島 ほまれ
(ソウナンですか?・主人公)

【総評】絶対的な窮地に追い込まれても冷静な判断で危機を乗り越える「判断力」。決して仲間を見捨てず何を置いても助ける「献身性」。(相良君も)驚くサバイバル「知識」。でも、困ったらおどおどしちゃう可愛らしい「女の子らしさ」。もう大好きです。

〇準・女性キャラクター賞 
仙狐(さん)
(世話焼きキツネの仙狐さん・W主人公)

【総評】一言で言うと「ママーぁぁ」です(笑)。そりゃ、推定800歳の「超大人」だから甘えたくもなります。申し分ない最高(齢)のママ(兼女房)だと思って居ます。

※女性キャラクターは決めかねたので2つに分けました。

〇スタジオ賞 
動画工房

【総評】近年、稀にみる総合力の高い制作会社として受賞。

〇監督賞 
阿保孝雄

【総評】主に盾の勇者の脚本・演出・展開・結末何を取っても非の打ち所がないレベルに昇華させた功績は偉大だと思います。勿論、それに参画したスタッフも優秀です)

〇美術背景賞 
明治東京恋伽

(原作:MAGES.・LOVE&ART 監督:大地丙太郎 
美術監督:佐藤勝 美術設計:高橋武之・藤瀬智康))
【総評】明治時代当時の時代背景描写を徹底的に書き切ったスタッフを高く評価して。

〇主題歌賞 
該当作なし

(但し、補足として「約束のOverture(真夜中のオカルト公務員ED)」と「パパパ(俺を好きなのはお前だけかよOP)」の2作品が最優良力候補として挙がって居た事はお伝えしておきます)

〇アニメーション映画賞 
該当作なし

(但し、最有力だった「きみと、波にのれたら」(2019年/湯浅政明 監督作品/日本)を特別賞とした)
【本作の補足】
第22回「上海国際映画賞」金爵賞アニメーション最優秀作品賞受賞
第52回「シッチェス・カタロニア国際映画祭」長編アニメーション部門最優秀賞受賞

〇審査員特別賞(順不同)
大島美和(キャラクターデザイン)
秋田谷典昭(監督)
池田晶子(キャラクターデザイン)
西屋太志(キャラクターデザイン)
武本康弘(監督)
木上益治(監督)
ブリキ(キャラクター原案/イラストレーター)※キャラ原案として
吉村愛(監督)
京都アニメーション(制作会社)
きみと、波にのれたら(映画)
大塚明夫(声優)
高畑勲(監督)
三上枝織(声優)
村瀬歩(声優)
片寄涼太(俳優/声優)※声優として

※受賞者の中には故人も含まれています。
漫画原作者は各漫画賞が決めれば良いと思ったので受賞者対象から外しています。
※47本が少ない?1年間に何百本の新規作品が放送・配信されていると思ってるんだ!(推定ですが200~250位です)

(敬称略)

【最後に】
全部完成させてから見返して気付いたのですが「好みの作品」と「好きなキャラクター」と「一押し声優さん」の3点に関しては強い相関性があるんだなぁと思いました。あと、TAAFのランキングとか見ると「うーん自分的には上位に来ないなー」という作品が多かったです。それ以前にTAAFトップ10の作品の中で1話でも見た作品が2つしか無かったし。あと、「綺麗に終わる」作品が好きそうですよね・・いや、好きなんだよ。「おれたた(「俺たちの戦いはこれからだ!」の略で週間少年誌でよく見る終り方、というか強引な「打ち切り」)」系だと消化不良感が半端ないから。それはともかく、「俺(私)もこの作品上位だわー」とか思って頂けたら嬉しいですね。せっかく作るんだから公表しようと決めて居たんですがやっぱりニコニコで公開になりました。ご覧頂き有難うございました。最後に昨年の京都アニメーション放火事件で多くの未来あるクリエイターの命が奪われた事が心から残念でなりません。今まで一番購入した円盤(DVD・ブルーレイ)も京アニ作品が断トツなので。生前から敬愛させて頂いたスタッフの方も数名、選ばせて頂きました。この場を借りて改めてご冥福をお祈り申し上げます。京アニが潰れたら犯人の思惑通りになってしまうので何としても京アニ文化がこれからも続くように応援して行きたいと思っております。・・・これ作るのに色々含めて4か月ほどかかりました。お疲れさまでした。第2回があったらお会いしましょう。


※誤字・脱字等のご指摘があれば迅速に修正します。また、私自身見つけ次第直します。


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