FF15の良し悪しを冷静に分析して見た

待望のファイナルファンタジー15発売しましたね。待望のナンバリング新作であるが日本国内の出足は非常に鈍い結果となってしまいました。

んで、「ホストばっかりンゴw」「ホモホモしてきた」「腐女子歓喜」「売上ひでええww」とか感情的に嘲笑していても空しいだけなので
「FF15の何がそんなにダメだったの?」と言う事をレビューや関連サイトなどを観て筆者なりに情報分析して見た。

まず、圧倒的に多かったのはこれ
(1)「何でホスト(男)4人で旅なんかしなきゃいけないのか?」
である。
主人公一行がイケメンキャラなのは皆さん認めているようだが、「初期プレイヤーに女が居ないのはおかしい」と言う感想は猛烈に多かったです。また、「腐女子向け?」「ホモゲー」と言うストレートな意見も多数散見しました。
CSゲームプレイヤーの女性比率が上がったとはいえ、メインユーザーは男性である。製作人の冒険心は素晴らしいが「冒険し過ぎて顰蹙(ひんしゅく)をかってしまった」ようだ。

次に多かった感想は
(2)「ストーリーが余りにも酷過ぎる」
であった。
内容を書くのは控えるが、終始、男性4人が厚くて熱過ぎる友情を繰り広げるシナリオに対して「(女性層には概ね受けが良かった様だが)男性層にはモロに反感をくらった」様だ。「こんなストーリー腐女子しか喜ばない」と言うプレイヤーの感想が多く目についた。結末に対しても賛否が分かれている。・・・いや、否が多いけど。

もう1つ目だったのが
(3)FFらしさが乏しい
である。
ファイナルファンタジーと言えば国民的RPGであり、世界に誇る作品である。
だが、本作はFFの伝統であったエンカウント(戦闘に入る前の切り替えモーション)方式を止めて、フィールドと戦闘が断続的であるアクション戦闘がメインとなっている。これが古くからのFFファン、また王道RPGファンには違和感を感じたようだ。
チョコボ召喚獣などのFFらしい要素はあるのだが、「おまけ程度」と言うキツイ意見も見受けられた。何より、様々な現代的過ぎる要素の投入が最終的に「これは何て言う名前のゲームの続編だ?」とプレイヤーに言わしめるほどにもなってしまった。

とにもかくにも圧倒的に多かったのは(1)である。
各種ゲームハードの違いはあれどPSやX-BOXは男性ユーザーの比率が高い(特にX-BOX)といわれる。これは、3DSなどが比較的に低年齢向けで女性向け(どうぶつの森など)のソフトウェアも多いのに対し、PSなどはゲーム好きのハイティーン以上の男性ファンが多く、過激な描写が多い作品もこちらに集中している。3DSに多い女児向けアニメ作品のゲーム化(プリキュアなど)がPSハードには全く見られない事も非常に特徴的だ。男性ファンが多数を占めるロボット物(スーパーロボット大戦など)もPSに多い。
こう言う現実を踏まえるとFF15は「メイン購買層の男性がとっつき難い作品作りに制作陣は果敢にチャレンジしてしまった」とも見て取れる。
変な例えになるが、「紳士服の店に行ったら女性向けのスーツばかり置いてあった」感じであり、男性客にとっては何とも言い難い「あれ?入る店間違えた」状態になってしまうだろう。

ただ、PS4に限って言うと国内の普及率は約7%に過ぎず、日本が強いと言われるWiiUの累計台数(国内も海外も)は2016年12月現在越えて居るものの、「日本のCS自体が世界的に見て有益なマーケットでは無い」と言う現実に目を背ける訳には行きません。
【参考】PS4全世界累計4000万台突破(古い記事です。今は5000万超えてます)
http://japanese.engadget.com/2016/05/27/ps4-4000-11-1/

そう考えると、FF15は当初から「北米・欧州の展開を中心に考えた開発をしていた」と考えるのが素直な見方であり、日本国内は2の次になってしまっていたとも見て取れます。
日本発のゲームが世界的な知名度と人気を得るのは国民として誇らしい事ですが、元々のシリーズを支えて来た日本人ユーザーから不評と言うのは皮肉な話です。

ただ、日本の市場が縮小している以上、一番CS人口が多いと言われる北米などに軸足を置くのはやむを得ない事なのかも知れません。メーカーも商売をやっている訳ですから。

1つ提案したいのはナンバリングじゃ無くて良いので「日本人ユーザーをメインにしたFFの製作」は期待したい所です。上記の国内ユーザーの意見を「ポジティブ」に捉えて頂き、派生作品でも良いので次作に活かして行って欲しいと勝手ながら思います。

最後に、新しいFF作りに挑戦したスタッフの皆様にはそのスピリッツに賛辞を送りたいと思います。


・・・でまあ、オチでもなんでもなく筆者はドラクエファンなので「11」を楽しみにしています。発売延期とか気にせず堀井さん始めスタッフ皆様の納得の行く作品を期待しております!
あと、フローラ派です。(関係ねえ)